- 詳細
スーパーGT 富士/決勝レポート
5月4日(金) 天候:くもり時々晴れ 路面:ウェット/ドライ 気温:19℃ 路面温度:23℃(決勝開始時)
第2戦の決勝は、あいにくの曇り空の中の開催となったが、4年ぶりに復活した「富士500kmレース」の人気は高く、サーキットには朝から5万人を超す大観衆が詰めかけた。この日、大会2連覇と今季初優勝を賭け戦う23号車「MOTUL AUTECH GT-R」は、4番グリッドからレーススタート。午前中のフリー走行はドライが予想される決勝のセッティングを確認するための重要なセッションだったが、前日の雨が濡らした路面はこの時点ではまだ回復せず、決勝はぶっつけ本番となった。
午後になるとコース上は、完全にドライへと回復した。しかし上空には厚い雲が浮かび、いつ降ってきてもおかしくない状況。そして午後2時のレーススタート約10分前、とうとう雨が降ってくる。このため110周の長い戦いは序盤から、非常に荒れた展開となった。先行きが読めない中、全車スリックタイヤを履きフォーメーションラップがスタート。レースはセーフティカーランで始まった。フォーメーションを終えた時点で1台がピットインしタイヤをレインに交換すると、1周目の後他のマシンも一斉にピットイン。本山哲がスタートドライバーをつとめる23号車はこの混乱の中スタートを決めると、8周目に3位へと浮上した。
ところが雨はこの直後に止み、10周目からは再びタイヤをスリックに戻すマシンが現れ始める。23号車も15周目にピットイン。ここで23号車のピットクルーはいつものように、ライバル勢を上回る迅速な作業で、同時ピットインしていた先行車を1台抜くことに成功。その後も上位争いはレイン勢、スリック勢が入り乱れ、さらにコース上でも数々の混乱が生じ23号車の順位も変動していったが、全てのマシンがスリックとなり順位が落ち着いた27周目、23号車は3位をキープしていた。
序盤にタイヤ交換のため2度のピットインを行った23号車だが、この時給油を行っておらず、まだ2度のルーティンピットインを残していた。給油のための最初のピットインは41周目。ここからドライバーはミハエル・クルムに交代する。クルムはその翌周に2位に浮上すると、その後も燃料が軽くなる毎にペースを上げ、トップを猛追した。
83周目、23号車は最後のピットインに入る。ステアリングは再び、本山に託された。そしてここでようやく、実際の順位が見えてくる。序盤のタイヤ交換の際に同時に給油も行っていた2台がその先1ピットで乗り切る作戦を敢行しており、ここで2トップを形成。このため全車が最後のピットインを終えると、23号車のポジションは4位に。しかし残り20周となったあたりで再び雨が降り出したことが、また新たな展開を生むこととなる。この後雨が激しくなると予想したのか、レインタイヤに交換する作戦を取ったチームなども出たが、スリックのまま踏ん張った23号車は3位に浮上しそのままチェッカー。今季初表彰台を獲得した。
目まぐるしく状況が変わっていく長丁場のレースで各陣営試行錯誤した結果、展開は様々に分かれることになった。ギャンブルに成功したチーム、または失敗したチームで一喜一憂があった中、23号車はその都度的確に状況を判断、さらにドライバーとピットクルーも着実に仕事をこなし3位を呼び寄せた。これもまた、チーム力が発揮されたレースだといえるだろう。
この結果、チャンピオンシップではシリーズ4位の19ポイント。トップとは11ポイントの差で次戦RD3セパン(マレーシア)を迎えます。
●本山 哲のコメント
「レース前に振りだした雨がレース中も止んだりまた降ったりと、いろいろな事があり過ぎて、戦略もタイヤチョイスもかなり混乱してしまいました。第一スティントの序盤は今どの順位にいるのかも把握できない状況だったので、とにかく集中して走るということだけ考えていました。優勝したかったというのが本音ですが、チャンピオンシップを考えればこの荒れたレースの中で3位のポイントを獲得できたことは良かったと思います。マシンの速さはあるので、優勝のチャンスは次戦以降も充分あるはずです。次のセパンでは、皆さんの期待に必ず応えてみせます。応援よろしくお願いします!」
- 詳細
スーパーGT RD2 富士/予選レポート
5月3日(木) 天候:雨 路面:ウェット 気温:18℃ 路面温度:21℃(スーパーラップ予選開始時)
スーパーGT2012年シリーズは、第2戦を富士スピードウェイで迎えた。ゴールデンウィーク恒例となるファンに人気のこの大会は、今回4年ぶりにレース距離が500kmに復活。速さのみならず燃費、タイヤ、ピットワーク、戦略と、まさにチームの真の力が試されるレースとなった。開幕戦では最終的に4位で終えたものの、一時トップに立つ快走を見せた23号車「MOTUL AUTECH GT-R」は、定評のあるチーム力に加え、大きくアップデートされたマシンを武器に大会2連覇、そして今季初勝利を目指す。
午前9時から行われた2時間の公式練習は、予報の通りに悪天候の中行われた。降り続く雨に開始から翻弄されスピン、クラッシュを喫するマシンが続出。赤旗が連発する荒れた展開となるが、23号車はその中、アクシデントに見舞われることなく淡々とウェットセッティングを進めて行く。前半はミハエル・クルムが走行し、ちょうど一時間が経過したあたりから本山哲が代わって走行。路面の状態は変化を繰り返したためタイムはバラつくことになったが、セッション中ベストタイムはほぼトップ5内で推移。雨脚が弱まった終盤、本山がマークした1’46.038はクラス5位。公式予選での上位グリッド獲得の期待は高まった。
午後になり一旦雨脚は弱まったに見えたが、午後1時15分、GT500クラスの予選一回目が開始される頃には再び勢いを強めた。23号車は開始からクルムがコースイン。深溝のレインタイヤを装着した最初のアタックでは、思うようにタイムが伸びなかった。そこで23号車は、すぐさまピットインしタイヤを浅溝に交換。これが奏功する。その後2回目のアタックでクルムは1’44.401と大きくタイムを伸ばすと、一気にトップへ浮上。その後1台に更新されるも翌周のラストアタックでさらに1’43.640とタイムアップを果たし、2位にコンマ7秒という大差をつけトップでスーパーラップ進出を決めた。
予選一回目から約二時間のインターバルを経て、午後3時10分よりポールポジションをかけたスーパーラップが開始。23号はここで、エース本山を投入する。雨はGT300クラスの時間帯では降ったり止んだりを繰り返し、出走のタイミングによって有利不利が分かれる状況。しかしGT500のスーパーラップ開始時点にはおおむね雨は止み、アタックが後になるほどタイムが伸びる展開となった。そして予選一回目3位のマシンがマークした1’43.699をターゲットに、いよいよ本山がアタックに入る。セクター1で、ベストタイムをわずかながら更新。ポールポジションの期待は一気に高まった。しかしセクター2でやや遅れてしまい、トータルタイム1’44.309はコンマ6秒程トップに及ばず。この結果、23号車は第2戦の予選を4位で終えることとなった。
予報ではレース当日の天候は晴れ。力と力の戦いが予想される。と、なれば、GT-Rの速さと23号車のチーム力をもって挑む長丁場のレースに勝機は充分。昨年のこの大会で6位から優勝をもぎ取った記憶が残るファンにとって、予選4位は決して優勝の期待が褪せる結果ではないだろう。
●本山 哲のコメント
「予選一回目ではチームの好判断とマイケルの素晴らしいアタックで暫定トップを獲得することが出来たのですが、スーパーラップはタイヤのチョイスが非常に難しい状況になりました。新品のタイヤを選びアタックに挑んだのですが、ややタイヤが温まりきらずにタイムをロスしてしまったようです。ですがマシンの調子は開幕戦同様非常に良く、前戦でも予選4位からトップに立っているし、今回は特に長いレースなので優勝のチャンスは充分あると思っています。レースは今季初優勝に期待して、最後まで応援よろしくお願いします!」
- 詳細
仕事を楽しむためのWebマガジン、「B-plus/ビープラス」に本山 哲のインタビュー記事が掲載されました。
仕事で成功する思考=レースで結果を残す為の「活人術」について本人が詳しく語っています。
是非、ご覧下さい。
掲載記事はこちらから、B-Plus スペシャルインタビュー
motoyama.net
- 詳細
GW真っ只中の、5月3日(木)・4日(金)、フジスピードウェイ(静岡県)にて開催されるスーパーGT RD2 「Fuji GT 500km Race」にモトヤマ ショップが出展します。
今回は皆さんお待ちかねの、2012年応援グッズが登場!
開幕戦から好調な、23号車本山 哲&ミハエル クルム、昨年同様V1を懸けて必勝体制で挑みます。ファンの皆さんのご声援よろしくお願いします。
待ち合わせや、交流の場としてもお気軽にモトヤマショップをご利用下さい!
皆様のご来場をスタッフ一同楽しみにお待ちしています。
2012 NEW ITEM
■2012ver.レーシングスーツレプリカT-シャツ
毎シーズン大好評のT-シャツ、今期仕様はイメージをがらりと一新しました。レーシングスーツのイメージはそのままに、ポップなデザインに大変身!
思わず欲しくなること間違いなし。価格は従来よりぐっと抑えた3,000円で登場!
材質:コットン/ポリエステル(吸汗・速乾素材)
サイズ:130/150/S/M/L/LL
販売価格3,000円
■2012ver. 本山哲応援キャップ
今年のレーシングスーツに合わせて配色をアレンジ。フロントのロゴを3Dに仕上げて存在感をアピール。応援に必須アイテムのキャップです。
日差しが強い真夏の応援にも適した、少し長めのツバに仕上げた新しいスタイル。T-シャツと揃えて、バッチリきめて下さい。
材質:コットン
サイズ:フリー
販売価格3,000円
■2012ポスターカレンダー 後期(6月~12月)
ポスターカレンダーの後期版。開幕戦の最新画像を使用した出来立てホヤホヤの1枚です!
今回は、「頑張ろう、日本。-Don't give up Japan」のチャリティーとして特別価格の500円で販売します。
このチャリティーアイテムはつり銭のご用意をしておりませんので、500円丁度お持ちいただけるよう、ご協力をお願い申し上げます。 *収益金の一部を寄付させていただきます。
サイズ:A1
販売価格500円(チャリティー価格) *定価は1,000円です。
■2012チャリティーT-シャツ
今年のチャリティー活動のロゴを、今流行りの薄手素材のT-シャツにプリント。女性の方の街着にも使えるカワイイデザインに仕上がりました。
今回は、「頑張ろう、日本。-Don't give up Japan」のチャリティーとして特別価格の2,500円で販売します。 *収益金の一部を寄付させていただきます。
材質:コットン/ポリエステル(ガーゼ天竺)
サイズ:130/150/S/M/L/LL
販売価格2,500円(チャリティー価格) *定価は3,500円です。
★この他にもいろいろご用意してます。皆さんのご来店お待ちしてます。
motoyama-online shop
- 詳細
「Nissanデルタウイング」のルマン24時間ドライバーとして本山哲を起用
日産自動車株式会社及びニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社は26日、本山哲を、ルマン24時間レースに出場する「Nissanデルタウイング」の第3ドライバーとして起用することを発表しました。
すでに出場が決定しているマリーノ・フランキッティ(英国)、ミハエル・クルム(ドイツ)とともに6月16-17日に行なわれるルマン24時間レースに出場します。
本山は昨日、スネッタートン(英国)でチーム・ドライバーと初合流し、25~26日の2日間のテストを行うこととなりました。
「サーキットは真冬の寒さ・・・・」と現地より本人のコメントが入りましたが、「この2日間、チーム、そしてフランキッテイ、クルムと共に精力的にメニューを消化します。」
とのコメントが届きました。
リリースの詳細は、こちらからご覧いただけます。
NISSAN EUROPE/NEWS ROOM(英語)
日産自動車株式会社グローバルサイト(日本語)
NISSAN MOTORSPORTS/プレスリリース(日本語)
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(日本語)
NISSAN EUROPE/NEWS RELEASES(英語)
NISSAN EUROPE/NISSAN CHANNEL 23BLOG(英語)
本山哲のコメント
今年のルマン24時間レースに、「Nissanデルタウイング」プロジェクトのドライバーとして参加できることに、とてもワクワクしています。このような素晴らしい機会を与えてくれた日産、ニスモ、そしてこのプロジェクトに関わる皆さんに感謝しています。僕にとっては1999年以来のルマンですが、再びサルテサーキットを「Nissanデルタウィング」で走れると思うとすごく楽しみです。今回は「ガレージ 56」というクラスから出場します。これはレースでの賞典には関わりませんが、モータースポーツの将来を見据えた技術を搭載したマシンでの、新たなチャレンジや経験は素晴らしいものだと思います。
SUPER GTでチームメイトのクルム、そしてフランキッティと共に24時間をしっかり走りきり、世界中の皆さんに「Nissanデルタウィング」の走りを見てもらえるよう頑張ります。たくさんのご声援をよろしくお願いします。
そして、日本のモータスポーツやスーパーGTの素晴らしさを、レースの本場ヨーロッパでアピールできる事を誇りに思います。
ファンの皆さんも楽しみにしていてください。
本山 哲/イギリス・スネッタートン 2012/04/25
≪原文≫
I am very excited about joining the Nissan DeltaWing project for this year's Le Mans 24 hours race and would like to thank Nissan, Nismo, Ben Bowlby, Don Panoz, All-American Racers organisation,Highcroft Racing team, and other partners involved in the project for giving me this great opportunity.
For me, it will be the first Le Mans 24h since 1999, but I am fully ready to race at La Sarthe this year..
As you can see, Nissan DeltaWing is quite innovative and beyond any racing technical regulation, we will run in newly created "Garage 56" class at Le Mans 24h where no classification will be given. But there will be no dissappointment and compromise since our aim for this porject is to prove this innovative racing technology and demonstrate the future of motorsports. It will be trully challenging and exciting experience for me and the team.
Along with Michael Krumm, my fellow partner in SUPER GT, and Mario Franchitti, I am really looking forward to driving the car at Le Mans, and showing everyone what Nissan DeltaWing can do. As usual, I appreciate all the support from great fans.
Satoshi Motoyama, 2012/04/25 England