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スーパーGTが、RD3セパン戦をはさんで2ヶ月ぶりに日本に帰ってきました。
夏休みに入ったばかりの今週末、親しい仲間や友達、家族一緒に菅生で楽しく過ごしましょう!
現在ランキング5位につける23号車は今期1勝目を目指して戦います。
シリーズ中盤の大事な1戦、最後までご声援をヨロシクお願いします。
今回も、motoyama.online shopはグランドスタンドに出店。
夏休みのレジャーにも使える最新の本山グッズ&ルマン関連アイテムなど、楽しい応援グッズを用意して皆さんのご来場をお待ちしています。
当日ショップで1,000円以上お買い上げいただいた先着50名様(土/日2日間共)に、ルマン24h記念ポストカードをプレゼントいたします!
詳しくは、ショップスタッフにお尋ね下さい。
暑さが本格的になりました、熱中症などにならないように暑さ対策を充分に、そして急激な気象変化による雨風などにも気をつけて最後まで楽しく観戦&応援よろしくお願いします!
皆さんのご来場をお待ちしてます。
motoyama-online shop
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motoyama-online shopにNEWアイテムが登場しました。
1.「Don't give up Japan」5wayレジャーバッグ
夏のお出かけ&観戦に最適なマルチユースのレジャーバッグです。
online-shopで先行予約開始。サーキットでの販売は、7/28.29のS-GT RD4菅生戦より現地販売開始。
ネットではそれに先駆けて、本日より7/31まで、1,500円(送料・手数料別)の先行予約の受付を行っています。
<デザインイメージ>
2.カレンダー下敷き(後期)/2012年7月~12月
好評を頂いている、カレンダー下敷きの後期版が出来上がりました。
サーキットでの販売は、7/28.29のS-GT RD4菅生戦より現地販売します。
詳しくは、motoyama-online shopをご覧下さい。
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S-GT RD3 セパン戦レポート
【予選】6月9日(土)天候:曇り一時晴れ 路面:ドライ 気温:31℃ 路面温度:40℃(スーパーラップ開始時)
岡山で行われた開幕戦から2ヶ月余り。スーパーGT2012シリーズは、第3戦をマレーシアのセパン・インターナショナルサーキットで迎えた。23号車「MOTUL AUTECH GT-R」はここまで随所で速さを見せながらもベストリザルトは前戦の3位と、決して実力通りの結果を残せてはいない。
GT-Rと相性の良いこのセパンは、今季初優勝を飾るとともにタイトル戦線をリードする大きなチャンスであった。
公式練習が行われたこの日の午前中、空は厚い雲に覆われ、気温は30℃を超えたあたりで留まっていたものの湿度は高く、ドライバーにとってもマシンにとってもタフな1日となることが予想された。
公式練習は10時から12時までの2時間で、最初の1時間40分はGT500とGT300との混走。残り20分がGT300、GT500の順に、それぞれの専有走行にあてられた。23号車を駆る本山哲とミハエル・クルムのコンビは、それぞれ18周と19周を周回し、セットアップを進めた。
今回の予選はスーパーラップ方式だが、去年までのレギュレーションでは1回目に2人のドライバーが予選通過基準タイムをクリアし、2回目の予選でタイムアタックドライバーが走る、つまり求められるのはどちらか一方の速さのみだったところ、今回はそのスタイルが変更。
予選1回目で走ったドライバーが、スーパーラップを走ることができなくなった。したがって2人のドライバーがともにアタックして好タイムをマークしなければ、予選で上位グリッドを手にすることができなくなったのである。当然、予選を控えた公式練習でも、2人のドライバーがともに予選セットを試しておかなければならなかった。
午後3時30分から行われた公式予選1回目、23号車はクルムが出走。コースコンディションが上がってくるセッション後半にアタックを掛ける作戦だったが、アタック開始とともにオイルスモークを吐いてコースサイドにストップするマシンが出てしまい、セッションは赤旗中断。残り4分で再開されることになった。しかしクルムは集中力を途切れさせることなく好走。4番手でスーパーラップ進出を果たした。
これを受けて午後5時過ぎから始まったスーパーラップでは本山が、ベテランらしい中にもアグレッシブさ溢れるドライビングで魅せた。酷暑で知られるセパンだが、この日は思いのほか気温、路面温度ともに上昇していなかった。また決勝を見込んだタイヤ選択もあり、インラップも含め2周ではハード目のタイヤを充分に温めることは出来なかったが、そんな中、本山は猛プッシュ。コーナーではリアをスライドさせるシーンもあったが、それも気合充分の証。そして、結果的に1ポジションアップとなる3番手のタイムをマーク。
決勝ではポールシッターの真後ろからスタートすることになった。この日見せた本山とクルムのドライビングスキル、そして23号車のチームとしての総合力、それらを考え合わせれば表彰台のより高いところを充分狙えるグリッドを獲得した。
●予選コメント
「セパンはシーズンオフのテストで走りましたが、その時に比べると路面が滑りやすかったし、セパンにしては気温、路面温度ともに低く、タイヤも温め難かった。実際、アタックラップに入ったところではまだ、充分に温められていなかったと思います。でも、それを考えれば、まずまずの予選結果。決勝はセパンらしい暑さになるようなので、もう一度セットを見直し、充分に対策してレースに臨もうと思います。マイケルも僕も体力的には自信があるし、GT-Rにはエアコンもついているから、暑くなればなるほど有利。もちろん優勝を狙って頑張りますので、応援よろしくお願いします!」
【決勝】6月10日(日)天候:晴れ時々曇り 路面:ドライ 気温:33℃ 路面温度:49℃(決勝開始時)
公式予選が行われた前日は、湿度は高いものの気温はそれほど上昇しないという、まるでセパンらしからぬコンディションだったが、一夜明けたこの日は朝から強い陽射しが照りつけ気温もぐんぐん上昇。正真正銘のセパン・ウェザーとなった。
3番グリッドという好位置から今季初優勝を狙う23号車「MOTUL AUTECH GT-R」は、通常より長めの時間が設けられた朝のフリー走行で、前日とは一変したコンディションにマシンを合わせこむべく、チーム一丸となり精力的にセットアップ作業を行った。
午後2時55分から決勝のスタート進行が始まり、各車は8分間のウォームアップ走行を行いコースのコンディションとクルマのセッティングを最終確認する。そして一旦ピットに戻った後、再びコースインしホームストレートに整列。
オープニングセレモニーを終えると、いよいよフォーメーションラップがスタートする。今回は隊列が整わなかったためか、ローリングラップに2周を費やし、正式なスタートが切られたのはやや日差しが弱まった午後4時08分となった。
本山哲がスタートドライバーをつとめる23号車は、3番グリッドから順当にスタート。ところがそこから先は、なかなかペースを上げることができなかった。ベテランならではの技を駆使しポジションに踏みとどまろうとするも、1台に先行を許した後、さらに次々と後続車が本山に襲い掛かる。23号車は健闘むなしく、ジワジワとポジションを下げていくことになった。
このとき本山は、過度のアンダーステアでの走行を強いられていた。さらにアンダーステアが原因で、タイヤの磨耗も厳しくなるという悪循環。本山はチームと無線で相談し、作戦変更を決意。本山のスティントを予定より短くして、後半を担当するミハエル・クルムに、ロングラップを委ねた。
22周を走り終えてピットに戻った本山に代わり、23号車は挽回を期しクルムをコースに送り出す。しかしクルムも同様に、アンダーステアに苦しめられることとなる。厳しい状況の中、奮闘を続けたクルムだったが、終盤には他車に接触されてしまうというアクシデントに見舞われ、9位でチェッカー。その後、接触してきたマシンにペナルティが課せられたことで23号車は最終的に8位に繰り上がり、3ポイントを獲得した。
今季ここまで、予選順位を決して下回ることなくチェッカーを受けてきた23号車。第3戦は、思いがけない試練となった。しかし3戦連続で着実にポイントを獲得していることで、タイトル戦線への返り咲きはまだ充分可能。次戦のSUGOラウンドまでの約一カ月半のインターバルのマシン開発が、後半戦の巻き返しのカギを握っている。
●決勝コメント
「走り始めてからすぐに、アンダーステアがきつい状態になってしまい、ペースを上げることができませんでした。タイヤの磨耗も早かったので予定より早めにマイケルに交代することになったのですが、マイケルも同様に苦しかったようです。長いシーズンにはこんなレースも必ずあるので、そこで3ポイントを獲れたことを良しとして、気持ちを切り替えて次戦に臨みたいと思います。インターバルの間にじっくりとマシンを見直して、SUGOでは速い23号車を皆さんにお見せできるよう頑張ります。楽しみにしていてください!」
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2012 FIA WORLD ENDURANCE CHAMPIONSHIP RD3 「Le Mans 24Hours Race」 決勝レポート
6月16日(土)~17日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:25℃ 路面温度:29℃(決勝開始時)
本山哲にとって13年ぶりとなる「ル・マン24時間レース」は、いよいよ決勝の日を迎えた。決勝に先駆け行われた午前9時から45分間のウォームアップは、ウェットコンディションとなったが、セッション終了後から天候は回復傾向を見せ、コース上も徐々に乾いていった。
本山たちがドライブする「デルタウィング・ニッサン」は、このウォームアップではノータイムに終わっている。と言ってもシリアスなトラブルがあったわけではなく、セッション前半はドライバー交代のシミュレーションをメインに行い、ピットアウト、インを繰り返したために計測はなし。
そして後半には、エンジンの電気系に些細なトラブルが発生したため、充分なレースシミュレーションを行うことができなかった。
こうして迎えた決勝、「デルタウィング・ニッサン」のステアリングを最初に握るのはミハエル・クルム。クルムはスタートから安定したペースで周回を重ねるが、約1時間のスティントを2回終えたところでマシンにトラブルが発生し、ポジションを50位前後まで落としてしまう。
そしてマシンのトラブルが解消すると、ここで本山がクルムからステアリングを引き継ぐ。本山は快調なペースで周回を重ね、少しずつ、そして確実にポジションをアップしていった。
スタートから5時間余りを経過したところで、上位グループのマシンのアクシデントによりセーフティカーが入る。45番手辺りまでポジションを上げていた本山の猛プッシュも、ここで小休止となった。そして1時間近くを経過してセーフティカーがコースを離れ、いよいよレースは再開。
本山も仕切りなおしで猛チャージを再開しようとするが、その矢先、不運なアクシデントに巻き込まれてしまう。トップ争いの集団にパスされる際に、その中の1台に跳ね飛ばされてしまったのだ。さらにコースアウト後、ダメージを負いコントロール不能になったマシンは、グラベルベッドで右往左往した挙句にコンクリートウォールに直行。
レース序盤にしてこのル・マン・チャレンジは終了してしまうのか・・・・
コクピットの中でピットからの無線の指示を受ける本山は、マシンを降り立ちカウルを開けてマシンをチェック。無線で指示を受けながら何とかピットまで戻ろうと自ら修復を試みた。ダメージは思っていた以上に酷く、エンジニア、チーフメカニックがコースサイドに止まったデルタウィングのそばに集まり1時間近くに及ぶ懸命の作業を行う。
この場面は国際映像で放映されこの小さな黒いマシンに世界中のレースファンが注目した。しかし駆動系の修復には何とか成功したもののステアリング系統は完全に壊れた状態で修復不可能と判断。
周りに集まった多くの観客が最後まで諦めない姿に賞賛を送りつつもここでレースを終えることになった。
決勝は24時間レースの3分の1を走り終えただけでリタイア……13年ぶりの夢の舞台は、結果から見れば散々なものとなってしまった。それでも本山は、ニッサンやミシュラン、そしてチームのスタッフと一丸になって、新しいテーマにチャレンジすることの魅力を満喫した。それは見ているファンにも伝わったに違いない。
●本山哲のコメント
「ペースが良くなってきてレースが再開された直後のアクシデントで、これからって時だったので、本当に悔しいです。
マシンを停めた後も何とかピットに戻れないかと色々やってみましたが、マシンのダメージは思っていた以上で無理でした。悔しい結果に終わったけど、今回のプロジェクトは意味あること。
チャレンジングでモチベーションも高く、やっていて楽しかった。今後はどうなるか分かりませんが、まあ、その楽しみはとっておくことにします。
このレースでは忘れられない思い出ができました。リタイヤを決めるまでデルタウイングのそばで復活を願ってくれた多くのファンの皆さん。モータースポーツを心の底から楽しんでくれているんだと。
こんな素晴らしい人たちの前で今度は最後まで走り切りたいと思います!
日本に帰ってからはスーパーGTに気持ちを切り替えます。7月のSUGOでは今度こそ優勝できるよう頑張ります。応援よろしくお願いします!
最後になりましたが、このプロジェクトに携わった、すべての関係者、ファンの皆さん、主催者に心よりお礼を申し上げます。」
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2012 FIA WORLD ENDURANCE CHAMPIONSHIP RD3 「Le Mans 24Hours Race」 予選レポート
6月13日(水)、14日(木) 天候:晴れ時々曇り 路面:ドライ 気温:16℃ 路面温度:20℃(公式予選1回目開始時)
日曜日にセパンでのスーパーGT第3戦を終え、そのままマレーシアからフランスに向かい、旅装を解くこともそこそこに月曜日夕方に行われた車検&ドライバー登録に顔を出す……。
本山哲にとって13年ぶりの「ル・マン24時間」チャレンジは、こうして始まった。
新時代のテクノロジーを磨く……そんな観点から、第80回目を迎えたル・マン24時間レースに今年から新たに設けられた「ガレージ#56」の特別枠で参戦する「デルタウィング・ニッサン」をミハエル・クルムとともにドライブすることになった本山は、不本意な内容に終わったセパンのレースを引きずることなくル・マンに乗り込んだ。
そして水曜日から、いよいよ新時代に向けたチャレンジが始まった。
最初の走行枠は、水曜の午後4時から4時間にわたって行われたフリープラクティス(公式練習)。ここで本山はあっさりと、マシンのセッションベストとなる3分43秒576をマーク。総合28位、LMP2クラスの中段につける、なかなかの好タイムをたたき出す。だが午後10時から始まった1回目のクォリファイ・プラクティス・セッション(公式予選)では、クルムが乗っているときに消火器のトラブルが出てしまい、それを修復するのに時間を費やしてしまったため、本山は結局このセッションでは走行することができなかった。
翌木曜日は午後7時から9時と、午後10時から12時。それぞれ2時間ずつのクォリファイ・プラクティス・セッションが2回行われる。ところが、午後7時からのセッションでクルムが最初に3’42.612のマシンのベストタイムを更新したものの、その後マリノ・フランキッティがドライブした際にトラブルが発生。結局このセッションも、本山がデルタウィングをドライブする機会はなかった。
こうして迎えた3回目、午後10時からのセッションでようやく本山の予選は始まった。ただし、予選アタックをする以前にナイトセッションを5周走行することが義務づけられているために、まずはその義務を果たすことが最優先。そしてクルムに変わったところで再びブレーキにトラブルが出てしまい、ここでも本山の渾身のアタックを見ることはできなかった。
それでも、耐久レースはチェッカーを受けることが最優先であり、何よりも予選を通過することが先決。クルムが午後7時からのセッションでマークしたタイムはそれ以後更新されることはなかったが、「デルタウィング・ニッサン」は総合29番手に留まり、決勝進出を決めた。本山にとっては不完全燃焼の公式予選となったが、土曜日の午後3時(日本時間で土曜日の午後10時)にスタートが切られる決勝では、その分の奮起に期待したい。
●本山哲のコメント
「クルマを最初に見たときは、正直言ってビックリ。でも、ドライブしてみると意外に普通で、例えて言うならF3に似たフィーリングでした。レーシングウィークに入ってからはトラブル続きで、走り込めなかったのは正直不本意ですが、それでも日産やミシュランタイヤのエンジニアたち、そしてチームのスタッフたちと一丸となって、全く新しいことにチャレンジできるのは素晴らしいこと。モチベーションが下がることはありません。明日(金曜日)はお休みだけど、チームは決勝レースに向けてクルマを完璧に仕上げてくれると思うので、決勝レースが楽しみです。みなさん、決勝も応援してください!」