2018 AUTOBACS SUPER GT Round7
「AUTOPOLIS GT 300km RACE 」REPORT
スーパーGT2018シーズンのセミファイナルとなる第7戦が九州のオートポリスで行われた。
3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」のここまでの戦績は最高位が開幕戦と第3戦の7位と、都度見せる速さに対し物足りなさは否めない。
第7戦はウェイトハンデが軽減されランキング上位に対するアドバンテージは少なくなるが、それでも周囲の今季初表彰台への期待はやまなかった。
だが午前中に行われた公式練習では肌寒いコンディションの中、GT-R勢は望むパフォーマンスを発揮できず、3号車は12位留まり。
厳しい週末のスタートとなった。
【予選】10月20日(土)天候:晴れ 路面:ドライ 気温:15℃ 路面温度:34℃(予選開始時)
■公式練習結果:12位 1’34.249(千代)
■公式予選結果:15位 1’34.695(千代)
午後2時50分から予定されていたGT500クラスの予選Q1は、GT300クラスのQ1で赤旗が出た影響から4分遅れでスタート。
午後から日差しが強まったことで路面温度は34℃と午前中とは大きく異なったコンディションの下、各マシンはアタックに挑んだ。
路面温度が高くなったことで、各マシンのターゲットはQ1終盤の2~3周。
15分間のセッションの中、残り6分となった時点で1台が動き出すと、ほかの14台も一斉にコースインしていった。
3号車のQ1は千代勝正が担当し、予定通り2周のウォームアップランの後アタック周回へと入っていく。
そのアタック1周目は1分34秒695で4番手。
続く2周目のアタックでは、さらなるタイムアップを目指しプッシュ、しかし1コーナーでタイヤをロックさせてしまい痛恨のタイムロスを喫しベスト更新はならず。
一方、ライバルたちは大きくタイムアップを果たし、上位4台がコースレコードを更新するというハイレベルの攻防となる。
ここでタイムを伸ばせなかった3号車は最終的に15位へと後退し、Q1ノックアウトが決定。
Q2を担当する本山哲の出番は巡ってこなかった。
●本山哲の予選コメント
「予選日のコンディションに対し午前のセッションからセッティングが路面とうまく合わず、厳しい週末のスタートとなりました。
午後は天気が良くなったことで少しは良い方向に向かうのではと期待したのですが、千代も積極的にアタックしましたが、ライバル勢には一歩届きませんでした。
レースは最後尾からの追い上げとなりますが、マシンのポテンシャルを最大限に引き出し、チームと共に一つでも上のポジションでチェッカーを受けれるように千代と頑張ります。」
【決勝】10月21日(日)天候:晴れ 路面:ドライ 気温:17℃ 路面温度:36℃(決勝開始時)
■決勝結果:13位65周)1h57’20.421(本山→千代)
山間部に位置するオートポリスは前夜から早朝にかけてかなり冷え込んだが、午前中には雲ひとつない晴天となり絶好のレース日和となった。
レース開始時刻には気温も上がり、気温17℃に対し路面温度は36℃という、この時期らしからぬコンディションとなった午後2時、65周のレースがスタートした。
第1スティントを担当する本山を乗せた3号車は15番グリッドからスタートすると、オープニングラップから反撃を開始。
レース序盤はタイヤをうまくマネージメントしながら、本山は粘りの走りを見せる。
16周目にはイレギュラーのピットインに入ったマシンが出たことで13位と、着実に順位を上げていった。
その後20周目、コースアウトしたGT300のマシンを排除するためにセーフティカー(SC)が導入される。
これで前との差は一気に縮まり、13位につけていた3号車にもポイント獲得の可能性が出てくる。
レースは全体の1/3の周回を過ぎた25周目にSCが解除され再開、このタイミングで多くのマシンがピットに向かった。
3号車もリスタート後26周目にピットイン。ポイント圏内への浮上は第2スティントの千代に託された。
40周近いロングスティントをこなすことになった千代は、ライバルたちとの戦いに加え燃費およびタイヤのデグラデーションとも戦わなければならなかった。
スティント序盤はタイヤマネージメントに徹し我慢の走りを強いられる。
そんな中、終盤になるとタイヤトラブルなどで脱落するマシンが出はじめ、一時15位まで後退していた3号車は59周目に13位と、スタートポジションに復帰する。
だが、ここからは燃費がギリギリの状態だったためさらなるプッシュはできず、3号車は13位のままチェッカーを受けた。
●本山哲の決勝コメント
「オートポリスは比較的タイヤに厳しいコース、そして後方から追い上げるレース展開を考え、序盤はタイヤマネージメントとピットのタイミングを戦略として走りました。
ピックアップが酷かったのもあり、予定より早いピットインを行う事になりレース後半の40周を千代に託しましたが、終盤は燃料も厳しくなり、期待していたオートポリスのレースですが最後まで悪い流れが続いてしまった事が悔しいです。
次はいよいよ最終戦、応援して頂いている皆さんの期待に応えるべく、チーム一丸となって様々な状況を改善できるよう努力し、しっかり準備して臨みたいと思います。
皆さん、最終戦も応援よろしくお願いします!」
motoyama.net
2018S-GT RD7レポート
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