S-GT RD5予選レポート
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2010Super GT RD5 「SUGO GT 300KM RACE」 予選レポート(速報)
7月24日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:32℃ 路面温度:43℃(スーパーラップ開始時)
スーパーGT2010年シリーズは、いよいよ後半戦へと突入。第5戦が、東北地方のスポーツランドSUGOで開催された。[center][img width=200]../uploads//images/1007241.jpg[/img][/center]SUGOの特徴は、激しい高低差とタイトなコーナー、そして狭いコース幅。旋回性能に秀でるGT-Rにとっては、得意な部類のコースだといえる。昨年は本山哲&ブノワ・トレルイエのコンビが、「ニッサン車は勝てない」というジンクスをものの見事に打ち破った。さらに前戦で今季初表彰台となる2位を獲得し、シーズン半ばにしてようやく調子を上げてきた23号車「MOTUL AUTECH GT-R」。東北地方とはいえ予想外の猛暑に見舞われた今回、前戦からバージョンアップされたエンジンと、セパンで暑さに強いことを証明したミシュランタイヤの威力は、ここでも発揮されることだろう。残り4戦で大逆転タイトル獲得を果たすために23号車はもちろん、今季初優勝を狙っている。
午前中に行われた公式練習から、23号車は好調だった。序盤ブノワがトップタイムをマークし、その後も常にセッションをリードすると終盤、予選を睨み行ったアタックで唯一となる16秒台をたたき出し、そのままトップで終える。SUGO用にアップデートされた空力パーツが効果を発揮したこと、またセットアップも順調に進んだことが伺えた。[center][img width=200]../uploads//images/1007242.jpg[/img] [img width=200]../uploads//images/1007243.jpg[/img][/center]
この日の予選は、スーパーラップ方式。午後12時45分からますは、スーパーラップ進出を賭けた予選1回目が行われる。23号車は最初の混走で本山をコースに送り、2周目の1’19.003で早々に基準タイムクリアを確定させると、今回アタッカーをつとめるブノワにドライバーをチェンジ。ブノワは1’18.567と、タイムを伸ばす。その後は17秒台までタイムを上げてくるマシンがどんどん現れ一時順位を下げたが、10分間の占有走行の終盤でブノワはラスト2周のアタックを1’17.139から1’16.627ときっちりまとめ、トップでスーパーラップ進出を決めた。[center][img width=200]../uploads//images/1007244.jpg[/img] [img width=200]../uploads//images/1007245.jpg[/img][/center]予選1回目から1時間40分のインターバルを挟み行われたスーパーラップ。1回目トップの23号車は全8台中、ラストにアタックを行った。7台が終了し、ターゲットタイムは1’16.622。1回目からわずかにライバルはタイムを上げてきている。しかしブノワはこれをものともせず、アウトラップから入念にタイヤを暖めると、アタックに入ってからも全くミスのない完璧な走りを見せる。そして1’16.178という、2位に約コンマ5秒差をつける圧倒的な速さで今季初ポールを手にした。
[center][img width=200]../uploads//images/1007246.jpg[/img] [img width=200]../uploads//images/1007247.jpg[/img][/center]明日も猛暑が予想されるSUGO。それは、この日示した23号車の強さが、引き続き発揮されることを意味する。タイトル獲得のために明日、チームは必勝体制でレースに挑む。
本山選手のコメント
「素晴らしい一日でした。タイヤをはじめエンジンパワー、新しい空力パーツ、すべてが良かった。そしてこのパッケージの威力をさらに上げてくれたのが、チーム。(ポール獲得は)チームが頑張ってくれたおかげだと思います。ブノワのアタックも今回は完璧で、安心して見ていられました。落ち着いていたし、スムーズなアタックだったと思います。序盤戦でポイントを獲れなかった23号車にとって4~6戦は非常に重要。前回が2位だったので、今回はなんとしても優勝しなければなりません!ミシュランタイヤが暑さに強いことは分かっていましたが、今日で路面との相性も確認出来たので、明日も自信はあります。暑い中応援してくれるファンの皆さんのためにも、必ず優勝してみせます!」