S-GT RD8予選レポート
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2009Super GTRD8オートポリス予選レポート! 10月17日 天候:曇り 気温:17℃ 路面温度19:度(予選開始時)
スーパーGTの2009年シリーズは、いよいよセミファイナル。第8戦の公式予選がオートポリスで行なわれた。
今季も終盤戦に入り激しいタイトル争いが繰り広げられているが、シリーズ唯一の九州ラウンドとなるこの第8戦は、その天王山。主役はもちろん、トップに立つ「MOTUL AUTECH GT-R(1号車)」である。
昨年はこのオートポリスでの勝利がタイトルの決め手となった。今年も同様に、ここで2連覇に王手をかけたいところだ。ウェイトハンデ63kgに加え、第7戦からの特別性能調整。状況は決して良いとはいえないが、昨年のみならずチームとオートポリスとの相性はいい。特に、本山哲はここ5年で3勝と、脅威の勝率を誇っている。
朝から小雨まじりの冷たい風が吹いたオートポリスだったが、午前中の公式練習はドライ路面で行なわれ、予選アタッカーのブノワ・トレルイエを中心にセットアップを煮詰めた1号車。順位こそ8位で終えるが、前戦で素晴らしいアタックを決めフロントローを獲得したブノワに、この日も大きな期待がかかった。
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午後になると雲の切れ間から薄日が差しはじめるが、気温、路面温度は上昇しない中、午後12時40分より公式予選が開始。1号車は混走セッションが始まるとまず、本山をコースに送った。本山は1周目に1’46.118という好タイムをマークし基準タイムを確定づけると、すぐさまピットに戻りブノワにステアリングを託す。タイヤ、セッティングともに変更なしの状態でブノワは1’45.053をマークし、6位に浮上。この後ピットに戻り、セッティングを調整、ニュータイヤで本格的なアタックに入る。その2周目、ブノワは1’43.626をマークし3位に躍進した。
占有走行になると、ポール争いは激しさを増す。10分という短い時間帯の中、序盤からトップは目まぐるしく変わっていった。ブノワも2周目にアタックを仕掛け、1’42.636とベストタイムを更新。6位でスーパーラップ進出を決めた。
予選終了から約1時間後、2時35分よりスーパーラップが開始された。6位通過の1号車は3番目の出走。アタッカーのブノワは、やや慎重にアタックを開始。そしてターゲットタイムに対しセクター1ではわずかに後れをとるものの、セクター2で挽回すると、そのままトップタイムをたたき出す。このタイムをその後の3台が破ることができず、1号車は3位という好グリッドを獲得した。
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第8戦での第一の課題は、ランキングトップを追う2位、3位のマシンより前でフィニッシュすること。1号車は予選でまず、そのライバルたちの前に出ることに成功した。明日もこのまま順位を守ることが出来れば、2連覇にいよいよ王手がかけられる。第7戦でもプレッシャーのかかる中、チームは一丸となって予選順位を守りきった。その“正念場で100%の力を出せるチーム力”が今回も発揮されれば、表彰台、いやもっと上の位置へとMOTUL AUTECH GT-Rが導かれる可能性は高い。
本山選手のコメント
「重いハンデがありながら、第7戦同様、ブノワが頑張ってくれたおかげでいいグリッドを獲得することが出来ました。この状況での3位は予想以上の結果だと思います。最終戦のもてぎは、マシン特性としてはオートポリスよりも不利になると思うので、タイトルのためにはここが踏ん張りどころ。絶対に落とせないので、チームはもちろん明日も必死に戦います。チェッカーまでファンの皆さんの応援よろしくお願いします!」