S-GT開幕戦決勝レポート
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2009Super GT開幕戦決勝レポート! 3月22日(日) 天候:雨 路面:ウェット 気温:16℃路面温度:17℃
2009年スーパーGT、開幕戦の決勝レースが岡山国際サーキットで行われた。
2連覇に向け開幕ダッシュを成功させたい本山哲(1号車)のスタートグリッドは、9番手。1号車は予選でイエローフラッグによる不運に見舞われ、実力通りのグリッドを奪うことは出来なかった。さらにこの日、岡山は朝から雨。スーパーラップに出走しなかったことでニュータイヤを温存出来るという、追い上げのための武器を一つ手に入れていたはずだったが、結局全マシンがウェットタイヤを装着してのレースとなったためこの武器も使えず。決勝日もまた、スタート前から運は味方についてくれない。
レースがスタートする午後2時、雨は午前よりさらに強くなり、降ったり止んだりをくり返した。路面はヘビーウェット状態となり、安全確認のため2周のセーフティーカーランが行なわれた後、開幕戦決勝のスタートが切られた。
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予想通りアクシデントが多発したこの日のレース、最初に犠牲になったのが1号車であった。ブノワ・トレルイエがドライブする1号車は、3周目の1コーナーで他のマシンと接触し大きく順位を落す。これに対してドライビングスルーペナルティーが課せられ、さらに17周目には接触で負ったダメージに対しオレンジボウルが掲示。このピットインで1号車の優勝争いが遠のく。
34周目に2度目のピットインをすると、チームはマシンを一旦ガレージに入れ、ダメージの大きかった左フロント部分の再修復作業を行なう。
そして本山がコースインしたのは、そこから約10分を経過した後のことだった。上位とはすでに約5周の差がついており、追いつくことはもはや不可能に近かった。しかし本山は、この日訪れた23,000人の観衆の前でここから、非常に力強い走りを見せる。終始トップグループと遜色のないラップタイムを刻み続け、「アクシデントがなかったら…もしかして」と、想像させるに充分のパフォーマンスを発揮。チャンピオンの実力が確かなものであることを証明した。そして本山は最終ラップに入ると無線でピットへ、「次は必ず勝って、チャンピオンを獲ろう!」と、意気消沈するチームを鼓舞した。
1号車の開幕戦の成績は、75周完走扱いの13位。2連覇に向け幸先のいいスタートとはなりませんでしたが、自分達の力、そしてライバル達の力がはっきりしてきた中、2戦目以降の頑張りで、連覇の可能性が充分あることは確認できました。次の鈴鹿からの逆襲に期待してください!
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本山選手のコメント
「予選に続き決勝も不運続きとなり、非常に残念な開幕戦となってしまいました。雨の中応援してくれたみなさんの前でいい結果を出すことはできませんでしたが、起こってしまったことはしょうがないし、まだシーズンは始まったばかり。気持ちを切り替えて、第2戦では必ず優勝して見せますので、次戦も応援よろしくおねがいします。
開幕戦からサーキットで応援してくれたファンの皆さんや、ご支援頂いてる方たちに満足して頂けるレースをします!ご期待ください。」