S-GT RD2予選レポート
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2010Super GT RD2 岡山300KMレース予選レポート(速報) 4月3日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:14℃ 路面温度:23℃(ノックダウン予選開始時)
開幕戦から2週間という短いインターバルを経て、早くも2010年スーパーGTは第2戦を迎えた。開幕戦こそ8位で終えた23号車「MOTUL AUTECH GT-R」だが、そこで得たデータにより今季の新兵器であるミシュランタイヤの開発もより進み、さらに第2戦にあわせてアップデートを施したマシンのパフォーマンスにチームは自信を見せる。
そして第2戦の舞台は、GT-Rが2年前にポール トゥ ウインを果たした相性抜群の岡山国際サーキット。またこの日の予選は開幕戦に続き「ノックダウン方式」が採用されていることで、本山哲&ブノワ・トレルイエという国内最強・最速ドライバーコンビを擁する23号車にとって、上位グリッド獲得の期待は大きかった。
曇り空の下、この時期にしては気温が低くなった岡山国際サーキット。午前8時20分より、2回に分けられた各一時間の練習走行が開始される。23号車はまず、本山がチェック走行を行った後ピットに戻りセットアップ作業を開始。その後も前半は本山が走行を重ねながらセットアップを進め、ベストタイムの1’25.389は5位を記録する。そして後半のセッションでは、セッティング担当のブノワが中心となり走行。ピットイン・アウトを繰り返し微調整を重ねると、中盤に1’25.247のトップタイムをマーク。そのままトップのまま練習走行を終えるという、幸先のいいスタートを切る。[center][img width=200]../uploads//images/1004031.JPG[/img] [img width=200]../uploads//images/1004032.JPG[/img][/center]午後になると太陽が顔を覗かせる。幾分気温も上がり、路面コンディションも向上した。12時55分からは、二人のドライバーが基準タイムをクリアするための一回目の予選が開始される。ここで23号車はブノワ、本山、ともに少ない周回で基準タイムをなんなくクリアすると、残りの時間はノックアウト予選に向けたセットアップ作業に充てられた。
ノックダウン予選は、午後3時10分から開始。23号車はまずQ1でブノワがアタックに向かうが、アウトラップでスピンアウトしてしまいリア部分にダメージを受け、アタックを中止せざるを得なくなる。一旦ピットへ戻りクルーがすばやく応急処置を施しタイヤを交換した後、残り5分のアタックに挑んだ。ところがその瞬間、今度は他のマシンがクラッシュし、コース上にストップしたため赤旗が提示。23号車のアタックチャンスは1周のみとなってしまう。しかしブノワは落ち着いてこのラップをまとめ、6位で無事セッション2に進出を果たした。[center][img width=200]../uploads//images/1004033.JPG[/img] [img width=200]../uploads//images/1004034.JPG[/img][/center]続くQ2は、本山が出走。路面はさらにグリップが増し、開始から続々とトップタイムが塗り替えられていく。そして拮抗する上位争いの中、本山は2周目に照準を絞りアタックを敢行。ここで1’24.080をマークする。これが3位となり最終ステージでアタックするブノワにバトンを繋いだ。
ところがこの日のブノワはやや不調なのか、このアウトラップでも再びスピンを喫してしまう。幸い自力でコースに戻ることが出来、その後3周のアタックを行ったが、もうひとつタイムは伸びず、23号車は第2戦の予選を7位で終えた。[center][img width=200]../uploads//images/1004035.JPG[/img][/center]決勝を睨んだタイヤでQ3を戦ったため、7番手にもまずまずの感触を得る23号車。明日は追い上げるレースが見られそうだ。チェッカーまでに23号車がどこまで追い上げることが出来るのか、これが決勝の焦点となるに違いない。
本山選手のコメント
「ファンの皆さんをハラハラさせる展開になってしまい、申し訳ありませんでした。でもその中で、なんとか最終セッションまで残ることが出来、表彰台を狙える7番手を獲得したことは良かったと思います。予選順位で比較すると開幕戦より下のグリッドですが、開幕戦では掴めていなかった色々なことが確認出来ているし、決勝でのパフォーマンスは確実に上がっているはずなので、追い上げに期待して明日も応援よろしくお願いします!」