S-GT RD5決勝レポート
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2009Super GT RD5・スポーツランド菅生決勝・速報 現地レポート!! 7月26 天候:晴れ 路面:ドライ 気温30℃ 路面温度42℃
2009年スーパーGT第5戦は、決勝の日を迎えた。舞台となるスポーツランドSUGOは、予報とは異なり朝から快晴。前日の非常に蒸し暑いコンデションは、この日も続いた。
2連覇を目指すMOTUL AUTECH GT-Rにとってこの第5戦は、ポイントの取りこぼしが決して許されない一戦である。スタートポジションは4番手だが、もちろんこれを守るレースではなく、前に行くレースでなければならない。ところが朝のフリー走行で1号車は黄旗追い越しのペナルティを受け、2グリッド降格となってしまう。予想外の“一歩後退”から戦いは始まった。
そしてこれが逆に闘争心に火をつけたのか、「抜けない」といわれるSUGOで本山は、オープニングラップから見事な躍進を見せた。
午後2時、レースはドライコンディションでスタート。スタートドライバーをつとめた本山は絶妙のローリングスタートを決めると、1コーナーでまず5位のマシンをかわし、次のコーナーでは4位に迫る。そしてオープニングラップから接触スレスレの激しいバトルを仕掛け、2周目の1コーナーで4位を捕らえる。わずか2周で、ペナルティで失った2グリッドを奪い返したのだった。
その後レース序盤は、上位5台による接近戦が続けられた。本山は、以後も気を緩めることなく攻め続けた。
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25周を過ぎたあたりから、コース上には雨が落ち始める。ここを勝負どころと見て、いち早く動いたのが1号車だった。1号車は29周目にタイヤをレインに変えるためにピットインし、ここで同時にドライバーをブノワにチェンジする。この作戦は奏功した。30周を過ぎたころから雨は急に強くなり、ドライタイヤ勢のラップタイムは急激に落ちる。ここでほとんどのマシンが一斉にピットインすることになるが、時すでに遅し。
ピット作業がスムーズだったこともあり、ここで1号車は2位まで浮上する。レースが1/3を経過した時点で、優勝目前まで迫ることに成功した。
雨の状況がこの後どのように変化していくのか、各チームの読みは分かれた。1号車は浅溝のレインタイヤを選択していた。そしてしばらくは深溝を選んだトップに徐々に離される展開が続いたが、50周を過ぎたあたりで雨は止んだため、ここから1号車は反撃に転じる。66周目についにトップを捕らえると、1号車はそのまま81周のチェッカーを受けた。
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雨に翻弄されたライバルを尻目に、展開を読むのが非常に難しい状況の中ベストな作戦を見事に選択したチーム。そして、完璧な走りでそれに応えた二人のドライバー。まさに“王者の力”をもって今季2勝目を挙げた1号車は、一気にランキングトップに立ち2009年シーズンを折り返した。
また、このSUGOでの戦いは“ニッサン勢はSUGOで勝てない”という、ジンクスとの戦いでもあった。それを打ち破ったのもやはり、エースMOTUL AUTECH GT-Rであった。
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本山選手のコメント
「最初、『雨は降らない』と読んでいたのですが、スタート前の雲の様子を見ると降りそうな感じになってきたので、『今日はピットタイミングとタイヤチョイスの勝負になる』と、考えていました。その中で、チームは非常にいい判断をしたと思います。今回はどうしても優勝、最低でも2位までに入ると決めていて、それを達成することが出来た。チームが強くなっていることを感じた一戦でした。モチベーションもさらに上がりました。このままチャンピオンに向かって第6戦以降も戦っていきますので、応援よろしくお願いします!」