S-GT RD3決勝レポート!
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2009Super GTRD3富士決勝レポート! 5月4日 天候:晴れ 路面:ドライ 気温25℃ 路面温度42℃
2009年スーパーGT第3戦は、富士スピードウェイで決勝を迎えた。
前日に続きこの日も富士は快晴。恒例となったゴールデンウィークのレースは、50,000人の大観衆が見守る中行なわれた。
レース距離は今回、例年の500kmから400kmに、さらに2ピットが義務付けられるというルールに変更された。このため、各チームの戦略は多様化することが考えられる。MOTUL AUTECH GT-Rの本山哲(1号車)はそんな中、前戦に続きポールという最も有利なポジションからパートナーのブノワ・トレルイエとともにレースに挑む。1号車は午前中のフリー走行でも4番手タイムをマークするなど好調を維持。あとは、この特殊なルールに対応する戦略が初優勝のカギを握ることになった。
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午後2時に決勝のスタートが切られる。ポールの1号車は、今回も本山がスタートドライバーをつとめた。2位以下を充分に牽制し本山はローリングスタートを切るが、2位、3位のダッシュも絶妙で、3台は重なり合ったまま1コーナーに侵入。しかし本山は、これをうまくかわすとトップをがっちりキープする。その後もトップ争いは接戦となり、9周目にはオーバーテイクを許し2位に後退してしまうが、その差を1秒以内で維持し続け逆転のチャンスをうかがった。そして1号車は21周目、最初のピットインをトップのマシンと同時に行ない、ピットストップタイムの差で再び逆転に成功。第2スティントをブノワに託した。
第2スティントでも1号車は再びトップを譲ることになるが、ブノワもまた必死のプッシュで1~2秒差をキープし続け、再逆転のチャンスを粘り強く待った。そして60周目、2回目のピットインに入った1号車は、1回目と同じく素晴らしいピットワークを披露。またもや逆転に成功しトップに返り咲く。第3スティントは再び本山がステアリングを握った。
残りは28周、ピットインで築いた約6秒のマージンをキープしながら本山はトップを快走。2位のペースも速く余裕はない状況であったが、集中を切らすことなくプッシュを続けた。ところが、残り4周となったあたりで周回遅れのマシン同士によるバトルに引っかかってしまった本山は、ペースダウンを余儀なくされてしまう。2位のマシンが一気に背後に迫る。最終ラップではいよいよテール・トゥ・ノーズとなり最終コーナーで並ばれかけるが、本山はコンマ2秒差でこれを振り切ると、念願の今季初優勝を手にした。
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2度の逆転は、ピット戦略によるものだが、二人のドライバーの走りと、何よりもチームスタッフの完璧な仕事が優勝へのシナリオに結びついた。まさに、チーム一丸の勝利であった。相性の良くない富士でポール・トゥ・ウィンという完璧な勝利が達成できたことで、悪い流れは断ち切られたと言っていい。これで、ようやく2連覇へのスタートラインに立つことになった本山と1号車。第4戦以降も、皆様の熱い応援をよろしくお願いいたします。
本山選手のコメント
「前回の鈴鹿は自信満々だったにもかかわらず結果的にあのような形で優勝を落としてしまい、非常に苦しい気持ちの中で第3戦を戦ったのですが、無事今季初勝利を挙げることが出来、すごく嬉しく思います。また、ようやくチャンピオンシップに参加できるようになって安心しています。これからが2連覇への本当のスタートです。サーキットで応援してくれた全ての日産ファンに感謝します!
この調子で第4戦でも期待に添えるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします。」