2010Super GT RD6「Pokka GT サマースペシャル」決勝レポート 8月22日（日）　天候：晴れ　路面：ドライ　気温：36℃　路面温度：48℃（決勝開始時） [center][img width=200]../uploads//images/1008221.JPG[/img][/center]予選が行われた前日に続き、猛暑に見舞われた鈴鹿サーキット。スーパーGT真夏の祭典「Pokka GT サマースペシャル」決勝レースが、33,000人の観衆が見守る中、700kmの距離で行われた。 第4戦からの好調を維持し、予選でも順当に2位を獲得した23号車「MOTUL　AUTECH GT-R」。フロントロウからスタートするこの第6戦、狙うは“優勝”の二文字のみ。700km、121周にわたる長い戦いは今回、レギュレーションでドライバー交代をともなう最低3回のピットインが義務づけられている。本山哲＆ブノワ・トレルイエというトップドライバー二人を擁し、またピットワークの速さ、正確さにおいても随一を誇る23号車にとってこのルールは有利といえるだけに、周囲の期待も大きい。またその期待は、午前中のフリー走行でトップタイムをマークしたことから、さらに膨らむことになった。[center][img width=200]../uploads//images/1008222.JPG[/img] [img width=200]../uploads//images/1008223.JPG[/img][/center]4つのスティントに分けられるこのレース、23号車は第1、第3スティントを本山、第2、第4スティントをブノワに託した。そして午後3時、路面温度は48℃にまで達し猛暑がピークを迎える中、レースは開始された。 長丁場ということもあり、通常のようなスタート直後のバトルはほぼ見られず、静かな幕開けとなったこの日のレース。23号車の本山も2位をキープしオープニングラップを通過。その後は路面温度が高い時間帯ということで無理にプッシュせず、ウェイトハンデの軽いトップのマシンに徐々に離されていく展開となる。第1スティントは我慢の走りを強いられた。そして27周目に最初のピットインを行うと、ピットクルーの迅速な作業によるアシストで、そのギャップをやや取り戻すことに成功する。[center][img width=200]../uploads//images/1008224.JPG[/img] [img width=200]../uploads//images/1008225.JPG[/img][/center]しかし第2スティントでも23号車はまだ勝負をかけず、ブノワもこのギャップを守ることに徹する。52周目にはGT300のマシンをオーバーテイクする際に接触を受け、スピンを喫し4位に後退するが、幸い大きなタイムロスとはならず、反撃のチャンスを待った。61周目に2度目のピットインを行った23号車は、再び本山がドライブする第3スティントからペースを上げ始めた。70周目には自己ベストタイムをマークし、72周目に3位に復帰すると、トップに16秒差まで迫る。そして最後のピットインは、上位を争うライバルたちに先んじる88周目。ここから23号車の猛プッシュが始まった。勝負どころのスティントを任されたブノワは93周目、94周目と連続でファステストラップを叩き出すなど、一気に2位のマシンに迫る。そして迎えた100周目、2位のマシンがGT300とからみ一瞬失速した隙を逃さずオーバーテイク。チェッカーまでの残り20周、この2位を守り抜いた。優勝こそ逃したが、23号車は今回も見事なチームワークで今季2度目の表彰台を獲得した。 ポイントランキングはこれで、トップと14点差の6位に浮上。タイトルを争うギリギリのポジションになんとか踏みとどまる格好となった。第7戦からはウェイトハンデが軽減されるため、ランキング上位が再び速さを取り戻すことになるが、ここにきて安定した強さを完全に身につけた23号車にももちろん、充分勝機は残されている。 [center][img width=200]../uploads//images/1008226.JPG[/img][/center] 本山選手のコメント 「第5戦に続き、残念ながら今回も優勝を果たすことは出来ませんでしたが、アクシデントもあった長いレースで、チームのポテンシャルは充分発揮出来たと思います。もちろんマシンパフォーマンスも申し分なかった。このチームの総合力があれば、ウェイトハンデのルールが変わる残り2戦でも優勝が狙えることは間違いありません。次戦でもぜひ、優勝を期待して応援してください！暑い中、この長時間のレースを最後まで応援してくれたファンに皆さんに感謝します。ドライバー＆チームスタッフも集中力を切らさず最後まで戦うことが出来ました！」